GR meet 47 に参加してきました。
少し暖かくなってきた3月初旬の週末。
地元・長崎市で待ちに待った「GR meet 47」が開催された。
もちろん参加者募集開始と同時に申し込みを完了し、この日を楽しみに待っていた。
私がGRシリーズのカメラのユーザーとなって早3年が過ぎた。
3年間、毎日とは言わないが週に3〜4回は愛用のGR3を片手に街を撮り歩いている。
シャッターを切った回数を重ねるたびにGR3のことが好きになるし、本当に良い買い物をしたものだと常に思わせてくれる。
RICOHさんの主催で行われた、このイベントだが個人的にはすごく思い入れが深い。
そのお話はまたの機会に書こうと思うが、今回のイベントではゲストに写真家のテラウチマサト氏をお招きして、午前の部は会場周辺をフォトウォーク、午後からは参加者が撮った写真をパネルに映しながら、テラウチ氏による講評がおこなわれることになっていた。
写真を撮るということを趣味にしてから5年ほどになる。
この趣味ほど自己満足的側面が強いものはない。
商業写真家でもない限り、自分が撮った写真がお金を産むわけでもなく、ただSNSに投稿してはいいねの数に心を緩ませ、日々のモチベーションとしているのも事実だ。
そこに他者の目からみたコメントが入ることもあるが、褒めるばかりで辛辣な批判を受けることはまずない。
そんな状況に少し退屈していたのも事実だ。
写真で生計を立てている本物のプロフェッショナルから見て、自分の写真はどのような評価を受けるのか、とんでもなく怖かったが、今の現実を知る意味でもこのようなイベントがあるのはありがたかった。
他の参加者がどのような思いを胸に参加されていたのかは知る由もないが、少なくとも自分は不安と興奮が入り混じった複雑な心境で参加していた。
私が住む長崎市の中心部。そのなかでも浜の町アーケードは昔から賑やかな場所だ。
しかしながら、最近では長崎駅周辺の再開発、周辺にあった県庁・県警本部の移転、市の基幹産業でもあった造船業の衰退など、長崎の街はかつての活気を失っている。
そこにコロナ禍がトドメを刺しにきたため、浜の町アーケードはかつての活気を完全に失っていた。
そのコロナ禍も随分と緩やかに、穏やかになりつつあったこの日、久しぶりに訪れた浜町アーケードには、かつての人通りが戻りつつあるようにも感じた。この3年間は全ての人が不自由を強いられ、我慢をしてきたその鬱憤をようやく晴らせるのではないかという期待感で溢れていたようだった。
今の長崎を写真に残すにはうってつけの場所だ。気合も入った。とにかく気になった瞬間・場所を見た時の感情をそのまま残せるようにシャッターを押すことにした。
最近、GRでもシャッタースピードを弄って撮るのが面白くて色々と実験しています。
浜の町アーケードを抜け歩を進めると、小規模店が軒を連ねる中通商店街へと続いていく。
個人的にはこの商店街は撮るのが非常に楽しく、写真を始めてからは何回も撮影に訪れているが、時間帯によって全く違う表情を見せてくれるので飽きが来ない面白みがある。
コチラの商店街にもコロナ禍の影響があったが、今年に入ってから新規出店が目立ち始めている。こういうのを見ていると街の活気が戻りつつあるのかなと実感する。
そして、中通商店街から少し外れたところには中島川が流れている。
ここには長崎でも有数の観光スポットである「眼鏡橋」がある。
「眼鏡橋」は、江戸時代に造られた石造のアーチ橋で川の水面に映るその姿がメガネのように見えることからその名前がつけられたという。ここにも、観光客が戻ってきていてフォトウォーク当日も結構な人出で賑わっていた。
「眼鏡橋」の周辺の路地裏が個人的には好きな場所が多く、スナップしながら撮り歩くにはおすすめのエリアである。
このサイトにて掲載している写真は全て RICOH GR3 にて撮影しています。
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