GRⅢ露出モードを設定する。

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露出モードの設定方法について解説していきます。

GRⅢでも、一眼レフカメラで設定できるようなP(プログラムAE)、Tv(シャッタースピード優先AE)、Av(絞り優先AE)、M(マニュアル露出)の各種設定ができるようになっています。

プログラムAEモード・『P』モードの設定と操作方法

シャッターボタン横のダイヤルを回して『P』に合わせます(画像では『M』になっていますが…)。ちなみにこちらのダイヤルは誤作動防止のため通常はロックがかかっています。ダイヤル上部にある小さなボタンを押し込みながらでないと、ダイヤルは回らないようになっているのでご注意!

何も知らないと、「あれ?回らない!故障かな?」と思うかもしれませんけど、誤作動防止のための処置でしょうし、慣れればど〜ってことないです。

プログラムAEモードではシャッターボタン前方についているダイヤル(下の画像中央部分のダイヤル)

こちらのダイヤルで、F値とシャッタースピードの組み合わせの変更ができます。

通常どのモードにしておいても、液晶画面の左下から中央にかけて左から順番に、現在のモード(画像は『P』モード)、シャッタースピード、F値、ISO感度、露出補正値、電池残量の順に表示されています。ここで、シャッターボタン前方のダイヤルを回してみます。

左から2番目のシャッタースピードが1/30から1/25に、3番目のF値が2.8から3.2に変わりました。こんな感じで、シャッタースピードとF値の組み合わせが変えられます。

次は、液晶画面から右上方向に配置されているADJボタン(下の写真中央部分。『ADJ』の表示がある部分です)では、露出補正値が変更できます。

こちらのADJボタンと、先ほど記述したシャッターボタン前方のダイヤルは使用頻度が高いので、早めに扱いには慣れておいた方がよさそうです。特に、こちらのADJボタンでは色々な設定が変更できるようになっているので、操作を覚えておくと後々役立つことが多いです(この辺の解説は、後日投稿していきます)。

さて、このADJボタンで露出補正を変更していきましょう。

液晶画面の右下に『EV-0.3』の表記がありますが、これが露出補正の表記です。画面ではマイナス補正(0.3)されている場合にこのように表記されます。

ここを変えたい場合には、先に記述した通りADJボタンで数値を変えていきます。ボタンを右へ倒す(実際に操作するとこの表現にピンとくると思います)ように操作するとプラス補正(明るくなる)、左側に倒すとマイナス補正(暗くなる)となります。試しに、右側へADJボタンを倒してプラス補正してみます。

数値が EVー0.3 → EV+0.7 に変わりました。液晶画面のGRの文字も明るくなったのが分かります。

どのモードでもそうですが、基本ここで紹介した「シャッターボタン前のダイヤル」と「ADJボタン」で色々な操作ができますので、まずはこの2つのダイヤル・ボタンの操作に慣れていきましょう。

絞り優先AE・『Av』モードの設定と操作方法

次は、絞り優先AE・『Av』モードでの操作方法について解説していきます。絞り優先ですからF値の変更が思うようにできるモードになります。背景をぼかして撮りたいときなどはF値の変更は必須ですから重宝するモードになります。

一眼レフでもそうなのですが、私は基本的にこの『Av』モードに設定して撮影をおこなっています。たまに個人的にプログラム登録した設定で撮影しますが、基本『Av』モードで露出補正やF値を変えながら、場面によってはADJボタンでイメージコントロールを変更したりして撮影をしています。

GRⅢでは、この辺での操作が慣れていけば「あっ」と思った瞬間が切り取れるようになってきます。その辺の瞬発力的なものは優れていると感じます。なんだか抽象的な表現で申し訳ないですけど…(汗)

さて、『Av』モードに設定していきましょう。先ほどのダイヤルを『Av』に合わせます。

『Av』モードでは、先ほど書いたシャッターボタン前のボタン(取扱説明書では前電子ダイヤルと書いてありました)では「F値の変更」、ADJボタンでは「露出補正値の変更」が可能です。

まずは前電子ダイヤルにて、F値を変更してみます。

画像ではF値は2.8に設定されています。ちなみにF2.8の表記の横に見える上凸の半円カーブの白いマークが見えますけど、これがついている部分が前電子ボタンで操作できる部分になります。これは覚えておくと便利です。

さて前電子ボタンを操作してF値を変えていきます。

F値は4.0になりました。ちなみに、隣に表示してあるISO感度はAUTO(オート)にしておけば、F値の設定を変えると自動的に変更になってくれます(先ほどは1000になっていました)。ここではISO感度については深く触れませんが、まちなかスナップで瞬間を切り取る場合はISO感度まで設定変えてると間に合わなかったりしますので、基本的にここではオートにしておいて問題はないでしょう。

次はADJボタンで露出補正を行いますが、既述の操作方法なので割愛しますが、下の画像に注目してください。

ADJボタンでは露出補正をおこなっていきます(ここではEVー0.3の数値を変更できる)が、EVの文字の左横に下凸の半円の白いマークが見えると思いますが、このマークがついているところがADJボタンで変更できるところになります。これも覚えておくと便利です。

シャッター優先AE・『TV』モードの設定と操作方法

このモードはその名の通り、シャッタースピードを自由に設定できるモードになります。

夜景を撮るとき、打ち上げ花火を撮るとき、流れる水を撮る時、動いている被写体をスピード感あふれるように撮りたい時、などなど。シャッタースピードを遅くしたいなぁというシチュエーションもあるかと思いますが、そんな時にはこのモードで設定を変えて撮影をすると便利でしょう。

1/4000秒〜30秒の範囲でシャッタースピードを設定できます。

このモードではシャッタースピードの設定によってF値は自動的に設定されます。

それでは設定していきましょう。ダイヤルを『Tv』に合わせます。

これでシャッタースピード優先AEモードで撮影できます。

ちょっとピンボケしてしまいましたがご容赦を!

液晶画面左下に『Tv』と表記が変わりました。そのすぐ隣に上凸の白い半円のマークが現れました。これで前電子ダイヤルでシャッタースピードが変更できますよ〜って合図です。画面ではシャッタースピード1/30秒となっています。前電子ダイヤルを操作してシャッタースピードを変えてみましょう。

前電子ダイヤルを左(反時計回り)へ回してみましょう。

またまたピンボケ申し訳ありません!表示ではシャッタースピードが0.6秒へと変更になりました。自動的にF値も2.8から3.5へと自動的に変更されています。

ADJボタンでは、『Av』モードと同様、露出補正値の変更ができます。ここは前の項目でも説明しましたので割愛します。

場面やシチュエーションによってシャッタースピードを変えて撮影を楽しみましょう!

マニュアル露出・『M』モードでの設定と操作方法

 

 

 

 

 

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