GRの歴史
RICOH GR シリーズは「最強のスナップシューター」「高画質と携帯性の両立」「良いフィードバック・使い込むほどに手放せない」という3本の柱をコンセプトに、その初号機である『GR1』の頃から変わらず、進化(深化といった方が良いか…)を遂げている。
GRの歴史は1996年に始まった。
当時はまだフィルムが主流の時代。様々なカメラがしのぎを削る時代にそのコンセプトを胸に開発され、その初号機『GR1』は誕生した。まずは、フィルム時代の歴史から。
FILM 時代のGR
Contents
リコーGR1(1996年10月発売)
レンズは非球面レンズ2枚を含む4群7枚GRレンズ28mmF2.8。
最短撮影距離0.35m。絞り優先AEや露出補正機能を備えたマグネシウムダイキャストを使用。プロのサブカメラとして使われた。「ライカに使いたい」という要望からレンズ部分はライカマウント鏡胴に収められて1997年販売された。
リコーGR10(1998年4月発売)
リコーGR1派生のエントリーモデル。GRレンズ28mmF2.8を使用している。
最短撮影距離は35cmだった。
リコーGR1s(1998年4月発売)
リコーGR1の改良版。実質の2代目GR。レンズは28mmF2.8。専用花形レンズフードを装着可能だった。最短撮影距離35cm。
リコーGR21(2001年4月発売)
こちらは派生モデル。
その名の通り、レンズは21mm・F3.5を搭載。最短撮影距離は30cm。
リコーGR1V(2001年9月発売)
リコーGR1sのさらなる改良版で実質的な3代目。実にモデルチェンジまで3年を要したこのモデルには、オートブラケット露出を装備。マニュアルフォーカスの追加。フィルム感度設定が可能となった。レンズは28mm・F2.8を搭載。最短撮影距離は35cm
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フィルムGRの意思を受け継ぎ時代はDIGITAL GR へ
2002年にRICOH社内でコンセプトモデルが提案され、2005年デジタル初号機である『GR DIGITAL』が発売となる。
GR DIGITAL(2005年10月発売)
『GR DIGITAL』は、有効画素数813万画素、背面モニター2.5インチ、28mm相当・F2.4のレンズ、マグネシウム合金ボディを備え、1/18型CCDセンサーを搭載し登場した。
デジカメという言葉が浸透してきていた時代背景とともにコンデジに求められるのはコストや利便性の追求であったが、そのコンセプトを曲げず高画質で携帯性が良い、趣味性の高いカメラとして高評価を受けた。1年も経てば新製品が出てしまうデジカメや家電の世界の中にあって、2007年に後継機のGRデジタルIIが発売されるまで2年以上もの間ロングセラーとなった。
GR DIGITAL Ⅱ(2007年11月発売)
2年間の熟成期を経て発売されたDIGITAL2代目。
有効画素数1001万画素、28mm・F2.4のレンズを搭載、背面モニターは2.7インチとなった。初号期と比較して外観/寸法にほとんど違いはないが、フラッシュポップアップレバーが新設。誤動作防止のためにボタン周りは一新され、より操作性を追求していた。
GR DIGITAL Ⅲ(2009年8月発売)
有効画素数1000万画素、28mm・F1.9のレンズが搭載され、背面モニターは3.0インチとなった。液晶モニターの大型化のためか若干サイズと重量は増した。新たな機能としてシャッター優先AEが搭載されるなど、さらなる利便性の向上が図られている。
GR DIGITAL Ⅳ(2011年10月発売)
有効画素数1000万画素、28mm・F1.9のレンズを搭載、背面モニターは3.0インチのまま変更ないが、ホワイトマジック液晶というものが搭載され123万画素と高細化が図られている。サイズもほぼ変更はないがⅢと比較して少々分厚くなった程度。センターシフト式の手ぶれ補正とパッシブ式AFセンサーが新しく追加搭載され速写性と画質を追求した。いまだに人気のモデル。私の記憶では白い特別モデルがあった記憶があるが…。
2011年のグッドデザイン賞受賞モデル。
GR (2013年5月発売)
APSーCセンサーを初搭載。GR新時代の幕開けとなった1台。有効画素数1690万画素、28mm・F2.8のレンズ、最短撮影距離はマクロで10cm、背面モニターは3インチ123万ドット、
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